※この記事を読んでわかること
- カードローンの遅延や延滞とはどういう状態かがわかる!
- カードローンの遅延・延滞リスクがわかる!
- カードローンの遅延や延滞を回避する方法がわかる!
金融・不動産ライターの本多です!
カードローンを利用する上で「返済日に返せなかった場合どうなるの?」という疑問もあると思います。
ズバリ、返済の遅れはデメリットでしかありません。今回は、カードローンの遅延や延滞を起こした場合のリスクをお伝えします。また、遅延や延滞の回避方法についても解説するので参考にしてみてください!
カードローンの遅延や延滞の定義は?
カードローンの「遅延」や「延滞」とは、返済日の支払いが遅れることです。そもそも、カードローンの契約時には「毎月の返済日」や「返済金額」が決まるものです。それらは必ず守らなくてはいけません。
下記の内容は、消費者金融アイフルの返済期日の条件です。参考に見てみましょう。
毎月1回(約定日制) | 契約者が毎月一定の返済期日を設定する 毎月の約定日(返済期日)を含む11日間に返済を行う |
35日ごと(サイクル制) | 前回支払日の翌日から35日後が返済期日となる 初回借入時は借入翌日から35日後が返済期日 |
アイフルの場合「毎月1回(約定日制)」と「35日ごと(サイクル制)」の返済期日から、サイクルを決定します。その返済期日に遅れた場合は「遅延」や「延滞」となるわけです。
カードローンの遅延・延滞時の4つのリスク!
カードローンの遅延や延滞はデメリットでしかありません。返済に遅れると、どのようなリスクを被るかをお伝えします。具体的には下記の内容に注意しましょう。
- 遅延損害金が発生する!
- 信用情報に傷がつきクレジットカードや各種ローンの審査に通らない!
- カードローンの利用が停止される!
- 内緒にしている場合はカードローンの利用が家族にバレる!
それぞれ、詳しく解説するので参考にしてください。
①: 遅延損害金が発生する!
カードローンの返済に遅れると「遅延損害金」が発生します。金額は、返済が遅れた分だけ高くなるため注意してください。遅延損害金は、すべてのカードローンに存在します。
ちなみに、遅延損害金は「延滞元金×遅延損害金利率÷365日(or 366日)×延滞日数」で計算します。なお、遅延損害金の利率は、ほとんどの場合「年20.0%」が設定されています。
遅延損害金はペナルティのため、通常の金利よりも大きい設定です。その点に注意してください。下に遅延(滞納)日数および損害金の金額を記載したので見てみましょう。
遅延(滞納)日数 | 遅延損害金 |
---|---|
5日間 | 100万円×20%×5日÷365日= 2,739円 |
10日間 | 100万円×20%×10日÷365日= 5,479円 |
30日間 | 100万円×20%×30日÷365日= 16,438円 |
短期間ならそこまで大きな金額にはなりませんが、10日や30日の遅延となると、支払う負担は大きくなります。十分に気を付けてください。
②: 信用情報に傷がつきクレジットカードや各種ローンの審査に通らない!
遅延や延滞で信用情報に傷がつくと、クレジットカードや各種ローンの申し込みにも悪影響を及ぼすため注意しましょう。
カードローンの利用状況は、信用情報機関に必ず登録されます。遅延や延滞を起こしてしまうと「金融事故」として、その情報が信用情報機関に残ってしまうのです。
なお、事故情報が残っている間は、クレジットカードの新規発行やその他の審査通過は厳しいと考えてください。下記に、信用情報に登録される期間を、ケースごとに記載したので見てみましょう。
登録される情報 | 期間 |
---|---|
61日を超える延滞 | 最大5年 |
3ヶ月を超える延滞 | 最大5年 |
強制解約 | 最大5年 |
債務整理 | 最大5年 |
自己破産 | 最大10年 |
代位弁済 | 最大5年 |
遅延や延滞を起こしてしまうと「最大5年」は情報が消えません。長い間不都合な期間となってしまうため、返済は忘れず行いましょう。
③: カードローンの利用が停止される!
支払いに遅れると「カードローンの利用が停止される」リスクもあるため気を付けましょう。
具体的にいつから停止されるかは、カードローン会社によって異なります。ですが、返済期日の翌日からという場合も少なくありません。また、中には数日経過した後突然停止される場合もあります。
利用停止を受けてしまうと、基本的に返済するまでは再び借入できません。ちなみに、カードローンの返済を「口座引落」にしている場合、誤って口座に金額が入っていない場合でも、利用停止を受けてしまいます。
そのため、残高不足にならないよう常日頃から意識しておいてください。
④: 内緒にしている場合はカードローンの利用が家族にバレる!
あなたが、カードローンの利用を家族に内緒にしている場合、遅延や延滞を起こすことでバレてしまう恐れがあります。というのも、自宅宛てにカードローン会社から連絡が来ることがあるからです。
連絡は固定電話に来る場合や、自宅宛てに督促状が届く場合もあります。最初は、申し込み時に登録した携帯電話番号宛に連絡が来ますが、いつまでも応じないと自宅宛てに書類が届きバレます。
家族に黙って、カードローンを利用していたのがバレてしまうと、大きなトラブルに発展してしまうため注意しましょう。
カードローンの遅延や延滞を回避する3つの手段!
「カードローンの遅延や延滞のリスクはわかったけど、どうやって気を付けたらいいの?」という疑問もあると思います。その際は、下記の内容を覚えておいてください。
それぞれ詳しく解説します。
①:毎月の返済は口座振替にする!
専用ATMや振込みなど、毎月の返済方法には種類があります。ですが、確実なのは「口座振替」です。口座振替なら、返済日を忘れていたとしても、自動で返済を済ませてくれるため安心です。
ただし、残高不足だと引落しができませんので、その点は注意してください。最低返済額以上の金額が口座に入っていなければ、遅延や延滞につながるおそれがあります。
そのため、十分な金額が口座に入っているかは、定期的に確認しておきましょう。
ちなみに、口座振替では、他の返済方法と異なり返済日を自由に設定できないことがあります。(※例えば毎月10日など)なので、その点は理解しておいてください。
②:返済のお知らせメールを使う!
遅延や延滞を回避するには「返済のお知らせメール」を使用するのもおすすめです。カードローンの中には、返済期日を事前に教えてくれるサービスを行う会社があります。
例えば、消費者金融の「アイフル」では、会員専用のメールサービス「aiメール(アイメール)」を提供しています。
こちらは、新商品のお知らせの他「約定支払日3日前のお知らせ」についてもメールで送ってくれるため便利です。
サービスを利用するのに、料金はかからないため安心してください。返済のお知らせメールを利用すれば「返済日をうっかり忘れていた!」「口座の残高不足に気づかなかった!」といったミスを回避できます。
③:返済日を給料日の後に設定する!
返済日を指定できる場合は、給料日の後に設定するとことで、遅延や延滞の防止につながります。お金に余裕のあるときなら、口座振替時の残高不足を避けられるからです。
下記に、各消費者金融の返済日を記載したので見てみましょう。
カードローン | 返済日 |
---|---|
アイフル | 希望の返済日を指定できる (※毎月1回 約定日制) |
プロミス | 5日・15日・25日・末日のいずれか |
SMBCモビット | 5日・15日・25日・末日のいずれか |
アイフルは、希望の返済日を自由に指定できるため便利です。プロミスやSMBCモビットなども、複数の中から希望の返済日を指定できます。
自身の給料日から、利用しやすい返済日を指定できるカードローンを選びましょう。
まとめ
- カードローンの返済に遅れると「遅延損害金」を請求される!
- 遅延や延滞を起こすと信用情報に傷がつく!
- 遅延や延滞を避けるには「口座振替」が便利!
今回は、カードローンの遅延・延滞リスクについてお伝えしました。悪気がなくても、返済に遅れてしまえば「遅延損害金」の対象となってしまいます。通常より高い金利が適用されるため、十分注意してください。
また、遅延や延滞は「信用情報」にも傷をつけてしまいます。カードローンの利用が停止となるだけでなく、今後の借入にも影響してしまうため、気を付けましょう。
なお、遅延や延滞の防止に役立つのは「口座振替」の利用です。毎回自動で引き落とされるため、うっかりミスを避けられます。ただし、口座に金額が入っているかは確認しておいてください。
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